【封筒の種類】窓付き封筒と透明封筒の特徴とそれぞれの活用法
【封筒の種類】窓付き封筒と透明封筒の特徴とそれぞれの活用法
『窓付き封筒』と『透明封筒』の各特長と活用法
封筒には定番の紙製のもののほか、窓付き封筒や透明封筒などのバリエーションがあります。
どちらも日常でよく目にする封筒だと思いますが、『わざわざ使い分ける意味』や『それぞれの長所・短所』などについて、詳しく分かっている人はきっと少ないでしょう。
窓付き封筒や透明封筒は、普通の封筒より凝ったデザインという印象ですが、単に個性をアピールするために変わった仕様になっているのではありません。送る側にとっても受け取る側にとっても機能的な面で都合がいいように普通とは違う構造になっているのです。窓付き封筒と透明封筒、それぞれの特徴や活用の仕方について解説します。
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『窓付き封筒』の特徴や活用の仕方
生命保険会社や携帯電話会社などから届く封書を思い浮かべてみてください。
封書の一部分が長方形に切り取られたようになっており、そこから宛名が透けて見えるようになっていますよね。このような仕様の封筒のことを、窓付き封筒と言います。
窓付き封筒は基本的に法人向けで、個人の手紙のやりとりで用いられることはほとんどありません。
窓付き封筒を用いるメリットは、封書に宛名を記入する作業工程が不要になるところです。非常に効率的ですから、スピーディに用意し送付しなければならない請求書にはうってつけというわけです。
窓付き封筒の窓には、主に次の2種類の素材が使われています。
1つは透明のセロハンが貼られているタイプで『セロ窓』といい、もう1つは半透明のグラシン紙が貼られているタイプで『グラシン窓』と言います。セロ窓には宛名がはっきり見える、グラシン紙には捨てる時にゴミ分別の必要がないという特長があります。
セロハンもグラシン紙も貼られていない、完全な穴あき状態の窓付き封筒もあります。
このタイプのことを『オープン窓』といい、オープン窓の封筒は郵便には使用できない決まりになっています。しかし保証書や手渡し用など、郵送しないものに関しては用いることができます。
『透明封筒』の特徴や活用の仕方
中身が丸々透けて見えるのが透明封筒で、OPP袋、クリスタルパック、ビニール封筒、クリア封筒、フィルム封筒、ポリ封筒など、たいへん多くの呼び名があります。
透明封筒はポリプロピレンという樹脂でできており、水に強い・破れない・伸びない等の特長があります。全体的には紙製の封筒より丈夫ですが、両サイドに関しては裂けやすいので取扱いに注意が必要です。
※OPPとは、“Oriented Poly Propylene(オリエンテッド・ポリ・プロピレン)”を略した呼び方です。
透明封筒は、商品カタログなどダイレクトメールによく用いられます。
ダイレクトメールは宣伝広告や販促の目的で配られるものだからです。つまり消費者の興味を引いて開封→鑑賞→来店(購入)とつなげるためには、封筒が透明で中身が一目瞭然であるほうが都合が良いのです。
厚くてぶ重いカタログを入れる封筒には、OPPでなくCPPの透明封筒が推奨されています。
理由は、OPPの封筒よりCPPの封筒のほうが丈夫で裂けにくいためです。強度の違いの秘密は製法にあり、OPPが熱を加えて引き伸ばして作られるのに対して、CPPは伸ばさずに作ります。つまりCPPはOPPより厚みがあるぶん高強度なのです。
※CPPとOPPの原料自体は同じで、ポリプロピレンという樹脂です。
透明封筒には、両面が透明なタイプと片面のみ透明なタイプ(片面白封筒)の2種類があります。
前者は封筒に文字を書き込むことができないので、宛名シールを利用しなければなりません。これに対して後者は鉛筆・ボールペン・マジックなどで文字の書き込みができ、ハンコ捺しも可能です。