フチなし印刷には塗り足し必須!ポストカードのサイズ設定ルール
フチなし印刷には塗り足し必須!ポストカードのサイズ設定ルール
ポストカードのサイズ設定のルールを守ろう
ポストカードの入稿データを作成するにあたり、特に注意して行いたいのがサイズ設定です。
誤ったサイズ設定のままデータ作成すると、フチなし印刷を希望したにも関わらず、紙の端に余白を設けたようなおかしな仕上がりになってしまうことがあります。また断裁線を無視してレイアウトすると、印刷したかった文字やイラスト・写真が見切れたような状態になってしまうこともあります。
「フチなし印刷の場合は塗り足しを作成」「レイアウトは断裁線の3mm内側」など、ポストカードのサイズ設定には色々なルールがありますから、必ず全てのルールを遵守してデータ作成するようにしましょう。
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ポストカードのサイズは「100mm×148mm」
まずはポストカードの正しいサイズを知ることからスタートです。
ポストカードの出来上がりのサイズは縦100mm×横148mm、つまりハガキと同じサイズです。
A6サイズと誤認してしまっている人もいるようですが、A6サイズは105mm×148mmですから間違えないようにしてください。
100mm×148mmで作成してはいけない!?
「ポストカードのサイズが縦100mm×横148mmなら、このサイズを元にデザインしていって良いのでは?」。こんな風に考えてしまうかもしれませんが、この考え方はNGです。フチなし印刷した場合に、紙の端が白くなるトラブルが発生してしまうからです。
ポストカードなどの印刷物は、実際の出来上がりのサイズよりも大判の紙に印刷され、最後に余分な四辺を断裁して完成させます。断裁は紙を何枚も重ねて行うため、どうしても一枚一枚の断裁場所が微妙に異なってしまいます。断裁場所がズレると、印刷されていない部分も含まれるため紙の端が白くなってしまうのです。
このトラブルを防ぐためには、はじめから「塗り足し」を作成した上で、デザインしていく必要があります。
「塗り足し」とは、断裁の時に省かれる部分のこと
塗り足しとは、出来上がりのサイズの外周にあたる部分のことを言います。
断裁の時に切り落とされて、省かれてしまう部分でもあります。
塗り足しがあると、断裁場所が多少ズレたとしても余裕があるので、紙の端が白くなることがありません。フチなし印刷する場合は、必ずこの塗り足しを作成するのがルールです。ちなみにフチなし印刷とは、一切の余白がなく、紙の端ギリギリまで印刷することです。
塗り足しは最低3mm!四辺それぞれにプラスして
では具体的に、どれくらい塗り足しを作成すればよいのでしょうか。
塗り足しは、最低でも幅3mm必要とされています。つまり紙の四辺それぞれの長さを、+3mm以上にする必要があるのです。ポストカードの出来上がりのサイズが縦100mm×横148mmですから、縦106mm×横154mmの枠内にデザインするようにしましょう。
絶対に印刷したい文字やイラスト・写真は、必ず断裁線の内側にくるようにレイアウトしてください。
断裁線とは、印刷される部分と断裁で省かれる部分(塗り足し)とを隔てる境界線のことです。「断裁機の刃が当たる部分」と説明したほうが想像しやすいかもしれません。
絶対に印刷したいオブジェクトは、断裁線の最低3mm内側にレイアウトするのが理想的とされています。