社会人の常識!挨拶状の基本的な書き方ポイントまとめ(縦書き/封書)
「そもそも挨拶状って何!?」という人も多いのではないでしょうか。挨拶状にもルールがあり、社会人の常識とも言えます。知っているのと知らないのとでは、印象は大違い!恥をかく前にマスターしておきたいですね。
知っているだけで好印象!挨拶状の書き方基本的なポイントまとめ
挨拶状はビジネスだけでなく、プライベートでも引越しや結婚の報告などで使用します。ビジネスでは、転勤や退職など個人のことを伝えるための送るものもあれば、社長や社名が変わったことを伝えるなど、会社として送るものもあります。
挨拶状は、自分や会社の近況をお世話になっている人(お得意先など)に知らせるものです。メールで済ませることも可能な時代ですが、改まった形でのお知らせが必要になることが、ビジネスシーンにおいては多数あると言えるでしょう。
挨拶状にはハガキと封書、どっちが良いの?
ハガキと封書では、封書の方がよりフォーマルな印象を与えるでしょう。しかし、やはり封書の方が費用は高くなりますから、「何でも封書で送れば良い」というわけにもいきません。簡単に済ませて良い挨拶状ははがきで良いですが、どちらか迷う場合には、封書の方が確実と言えます。
また、用途や伝えたい内容、送る相手によって、ハガキにするか封書にするかを判断することも必要です。
~ 封書が適している主なケース ~
- プライバシーに関わる内容や他の人の目に触れて欲しくない内容の場合
ハガキの場合は、誰の目に触れるかはわかりません。封書で送る場合にも、送った相手以外に開封して欲しくない場合には「進展」と表記しましょう。 - 目上の人に送る場合
相手によっては、はがきで送ることが失礼に当たることも…。より丁寧な形で送るべき時には、封書が適しています。 - 伝えたい情報量が多い場合
はがきの場合はスペースが狭いですから、伝えられる情報量も限られてしまいます。
非常識だと思われないために知っておくべき挨拶状書き方のルール【封書/縦書き】
ビジネスシーンで、挨拶状を送ることも多いかと思いますが、書き方次第では「非常識」「ビジネスマナーを知らない」といった印を与えてしまいます。
できる人なら知っているはず!?の挨拶状の書き方を、改めて確認することをお勧めします。
表書き(宛名書き)のルール
表面の宛名書きの例
- 住所を改行する場合は2行目以降書き出しは1文字分あける
住所が長く2~3行になってしまう場合には、2行目以降の書き出しを下げます(縦書きの場合)。
区切りの良いところで改行するようにしましょう。(ビル名の途中で改行したりしない) - 縦書きの時は漢数字を使用する
横書きの時は算用数字を使用しますが、縦書きの場合は漢数字を使用します。
「35」の場合、「三五」とするのか「三十五」とするのか迷うかと思いますが、どちらでも通じますが、「三十五」と書く方が一般的でしょう。また、「10」の場合は「十」とします。 - 名前を大きく書く
宛名面には、住所や社名、役職名、個人名などを書きますが、全て同じサイズで書くのではなく、住所は小さめに、会社名と個人名は大きめに書きましょう。役職を記載する場合には、個人名の上に小さめで書きます。 - 株式会社・有限会社を略さない
株式会社を(株)、有限会社を(有)と略して記載することもありますが、挨拶状では略さず正式に書きましょう。
裏面のルール
裏面の差出人の書き方の例
- 差出人の住所はセンターよりも左側に書く
センターラインをはさんで右側に住所、左側に差出人名となるような書き方もOKです。 - 綴じ目に「〆」または「封」の字を書く
「〆」「封」のほか、「緘」でも良いです。もちろん、封はのり付けします(テープなどはNGです)。 - 差出人(名前)の書き出しは、住所よりも下げる
縦書きの封筒を使用する場合、住所の書き出しよりも差出人名の書き出しを下げます。 - 左上に日付を記載する
投函した日なのか、文面を書いた日なのか…と迷う人もいると思いますが、郵送する日付を書くと良いでしょう。
文面のルール
- 同じ相手に文章の使い回しをしない
同じ相手に同じような内容の挨拶状を差し出す場合でも、中身をそのまま使い回すのはNG。
相手も気付くとは限りませんが、手を抜かず新たに文章を作る必要があります。 - 単語の途中で改行しない
一つの単語が2行にまたぐことがないように改行する必要があります。 - なるべく手書きで書く
手書きの方が好印象です。印刷する場合には、余白などに一言でも手書きのメッセージを付け加えると良いでしょう。 - 起首と結語を適切な組み合わせにする
起首が「拝啓」の場合は「敬具」、「前略」の場合は「草々」など、起首と結語の組み合わせには決まりがあります。正しく使用することが大切です。