リサイクルが世の中で大ヒットしている理由
エコロジー意識の高まりから、
リサイクル関連ビジネスが急増中。
それもかつてのような
雑然としたイメージではなくて、
気の利いたセンスで編集された
コンセプチュアルなお店が出現しています。
いくつかご紹介していくと……。
まず、ラグタグというデザイナーズ古着のお店。
接客や内装、ノベルティなどにも
独自の工夫や意匠をこらしています。
まるでセレクトショップのような展開です。
そして、高田馬場にある芳林堂書店。
通常の本を取り扱うフロアに古本屋を誘致しています。
足を運んでみるとなんだか不思議な感じが味わえます。
さて、リユースで成功している企業を観察してみると、
いくつかの共通する部分が見受けられます。
それは、ただの利潤追求ビジネスとして、
リユースをおこなっているのでではなく、
しっかりとしたコンセプトをもっていること。
そういった意味で例をもうひとつ。
表参道にあるPASS THE BATONをご存知でしょうか。
株式会社スマイルズが運営する「リサイクル」のお店です。
コンセプトは「Pass on your Personal Culture.」
パーソナルカルチャーとは個人のもつ文化。
それは歴史とも言い換えることができます。
前所有者の文化や歴史を把握したうえで
継承していこうという新しい提案が見えませんか。
このコンセプトにもとづき、出品される商品には
前所有者の顔写真とプロフィール、そして、
ものにまつわるエピソードが添えられるのです。
いつも以上に長くなりますが、
最後にわたし個人がこの事業領域に
可能性を感じているポイントをお話しします。
それは、「思いもよらない出会い」です。
良くも悪くも、近代的なお店とは
新商品と人気商品の見本市ではないでしょうか。
コンビニを例にとればわかりやすいでしょう。
売れ筋の商品と新奇性のある商品を
洗練されたマーケティングデータで選び、
もっとも最適なカタチに組み合わせています。
たしかにとても便利です。
とはいえ、そこから予想を超えるような
おどろきはなかなかあらわれません。
日常生活品をあつかうお店なら、
それも正しいのかもしれません。
しかし、嗜好品ならどうでしょうか。
どこにいっても同じでは
こだわる理由が消滅しかねません。
さきほどから話に出している本やアパレル。
これらはその最たるものといえるでしょう。
マーケティングやテクノロジーが
高度に発達しすぎた反動がここにあります。
どのお店も既視感のある品揃えに
おちいってしまっているのです。
するとどうなるか。
答えのひとつは来店動機の減退です。
わざわざ色々なお店に足をはこぶ理由が
目減りしているのですから当然でしょう。
そして、追いうちをかけるように
Eコマースのインフラ化が進んでいます。
そんなリアル店舗の危機を突破するのが、
リサイクル・リユースなのではないでしょうか。
思いもよらない出会いを埋め込むことで、
お店にくるワクワク感を演出する。
来店してくれたエンドユーザーに
新商品とリユース商品のあいだにおける
新たな文脈の発見を楽しんでもらうのです。
「イイチラシ」は買取・リサイクル業を応援しています。
事業主様の志あるコンセプトにもとづいた、
コミュニケーション戦略をお手伝いします。
特にチラシデザインやチラシ印刷、新聞折込においては
たくさんの実績をのこしております。
いちどご相談いただけたら幸いです。