数千万部ものベストセラーを生み出す、紙の選び方とは。
いつのころからだろう。
ぶ厚い本が苦手になった。
なかなか読む時間がとれなくて、
学生のころはチャレンジしていた
長編小説もなかなか読めていない。
そんなひとはいませんか?
わたしもそのひとりです。
このままではいけないな。
そう思ったので、書店へおもむき、
すこしばかり厚めの本を購入。
土日で読んでみることにしました。
すると、予想外の結果が……。
予定していた時間の半分ほどで
本を読み終えてしまったのです。
ここのところ、長い文章を読んで
いなかったのにもかかわらず。
「こんなに読むの早かったかな?」と
首をかしげつつも、喜んでいたのですが、
読む速度があがったわけではなさそうです。
種明かしをすると、わたしが読んだ本には、
「嵩高紙(かさだかし)」が使われていました。
「嵩高紙」とは紙の繊維の間隔をひろげて
空気をふくませた用紙のこと。
同じ厚さの用紙より軽いという特性があります。
つまり、見た目は重厚だけれど、
ページ数はすくなめで読みやすい。
そんな本がつくれてしまうのです。
もっというなら、読み終えたときの
達成感をより気軽に味わえるわけです。
ちょっと調べたところ、
少し前のベストセラー書籍にも
この「嵩高紙」が使われており、
ヒットの一因となっていたようです。
たとえば、『世界の中心で、愛をさけぶ』
『冬のソナタ』『蹴りたい背中』など。
もちろん、これらの本は内容もすばらしいです。
しかし、これだけ書籍があふれていると、
内容だけではなかなか売れません。
売れるしかけが必要になってきます。
そのひとつが読後感のコントロール。
重厚なたたずまいなのに、すっきり読め、
「むずかしい本をやっつけた!」
というほこらしさとあいまって、
他人におすすめしたくなるのです。
アマゾンに投稿された評価で本を買う。
そんなひとがふえてきているほど、
口コミがたいせつな時代になっています。
「嵩高紙」を使って、読後感をコントロールし、
口コミをつくる。それもまた、
コミュニケーション戦略といえます。
なお読後感のコントロールについては、
「イイチラシ」でも意識しています。
たとえば、クライアントの要望にあわせて、
紙の種類を変えて、読む人がチラシからうける
印象をコントロールします。
激安ならざら紙、高級感なら上質紙、
写真を使ったチラシならコート紙といったぐあいで
ご提案させていただいています。
読後感までコントロールできるチラシ印刷なら
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